幅広い分野の知識

看護学は学際的な学問と言われています。学際とは、各系統の学問を知識や概念を体系化し、その学問がどのようなものかわからない初心者にも、どういった内容なのかを比較的理解しやすいように分類することです。
的とつくからには、何らかの違いがあるのでしょうか。他の多くの学問も分野の近い別の学問と関連性が深いものです。例えば、かのアインシュタインが相対性理論を発表した際、研究されたのは数学や物理学といった複数の学問です。
余談ですが、かの天才アインシュタインも、数学以外の分野については他の専門の学者には劣っていたため、理論の成立のために他の学者の力を借りたと言います。
話がそれてしまいましたが、多くの学術上の理論や発見は、複数の分野の学問に渡って知識が必要なことが多いのです。看護学はその最たるものです。
考えてみてください。体の不自由な方が入院している病棟にあなたが配属されたとします。身動きの取れない患者さんの看護をするためには、患者さんがどのような状態であるかを知らなければなりません。
また、動けない患者さんの移動を担当した際に、どちらからどの程度の力がかかったことで、患者さんの体がどのように移動するのかということを知っていなければ、移動中に取り返しのつかない事故を起こしてしまう可能性があるのです。
このように、1つの看護、1つの介助それぞれに、物理学、生化学、生理学、力学といった、一見すると看護には必要なさそうな学問の知識が必要になります。逆に言えば、これらをきちんと抑えておくことが、看護技術の習得に大きな助けとなることがわかると思います。
また、看護学の対象となるテーマも幅広くあります。現場の看護師に必要と思われるのは基礎看護学、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、助産学、精神看護学などが上げられます。
さらに看護師として認定看護師などの資格を得た場合、看護師を指導する立場になります。そうなると看護栄養学、看護倫理学、看護情報学、看護社会学、看護政策学、看護教育学といった、現場で対患者さんにおける対応だけでなく、漠然とした社会概念に関するものについても吸収していかなければなりません。
このように、一言で看護学と言っても分野は広範であり、補助的に他の学問についての学識が必要な場合が多々あるのです。看護技術を身につけるためには、単に通り一辺倒の学習や実践だけでは難しいということが良くわかりますね。

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